箱根駅伝に学ぶ、不況の乗り切り方

遅ればせながら、明けましておめでとうございます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年はニューイヤー駅伝は富士通の二回目の優勝、箱根駅伝は東洋大学の67回目の出場にして、初優勝と言う快挙で幕を開けました。

ニューイヤー駅伝は最後のスプリント勝負までもつれ込み、秒差で富士通が優勝。惜しくも敗れはしましたが、日本人選手のみで戦った旭化成の3位は光ります。

箱根駅伝は駒沢・我らが早稲田大学の2強対決と言われていた中で東洋大学が優勝。ダークホースといわれていましたが、12月になって部員の不祥事で出場が危ぶまれているなかでの勝利でした。 3日の放送で、早稲田の駒野前競走部主将がゲスト出演し、レース前「今朝渡辺監督と話したら、『勝つよ』っておっしゃっていたので、勝つと思います」と言っていました。結果はご覧のとおりなんですが、それを受けて私は早稲田の競走部故中村清監督の言葉、

「勝つと思うな。思えば負ける。負けると思えばなお負ける

と言う言葉を思い出しました。「おごらず、あせるな。弱気になるな。勝ち負けは抜きにして、ベストを尽くせ。結果はおのずからついてくる」と言う意味だと思います。

渡辺監督はもちろん復路を走る選手たちに「絶対勝つぞ!」とか、そういったプレッシャーはかけていなかったと思いますし、選手たちにも往路で駒澤大学が沈んだことにより緊張感が欠けていた、とかそういったことはないと思います。

しかし… 3年前亜細亜大学が優勝したとき、亜細亜の10区の岡田選手はスタート前、岡田監督に「3番でいいぞ!」と言われたことでリラックスすることができ、緊張せず走れた、と言っていました。

亜細亜大学の後続には王者駒澤大学のアンカー、区間賞を何度もとっている糟谷選手が1分差で走り出し一時10秒差までつめられましたが、見事に振り切り、初優勝を遂げました。

もちろん結果論ですが、当時4連覇を続けていた王者駒沢と、伸び伸びとベストを尽くすことを心がけた亜細亜の差かもしれません。 今回は東洋大学が強かった、と言うことに尽きると思います。実力では上を行っていた早稲田大学、これをよい経験として、さらに練習に励んで欲しいと思います。

仕事に関して… 現在100年に一度と言われている経済不況の真っ只中にいます。

脱サラしてからいろいろなことがあり、あれよあれよと言う間に過ぎていましたが、今回は少し様子が違うようです。

弊社は複数の国と地方を相手に商売をしているので、今まではある国の顧客が買うのをやめても、他の国が補填してくれたりして、年間を通じて安定して仕事がありましたが、ここ2ヶ月ばかりは全世界に不況の風が吹いているようです。

タイ・バンコクの「言葉のオーミ」の小堤社長も分析されているように今の時期は「勝負に出る時期ではない」との判断は間違っていないと思います。儲け、勝ちににあせることなく、ベストを尽くすことを考えます。今のうちに力を蓄え、将来の戦略を練り、飛躍につなげたいと思います。